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誕生石

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1.日本の誕生石



 日本の誕生石が発表されたのは1958年です。アメリカのものを基準にしていますが、国内の事情を反映させて、若干の修正が加えられています。例えば、3月には桃の節句があることから桃色が美しいサンゴが追加されました。新緑が美しい5月には、古来から日本人に好まれている緑色のヒスイ(翡翠)が加わっています。日本の誕生石と、その象徴するものと意味づけを一覧表にまとめました。それぞれの宝石の詳細はリンク先を参照してください。原石の写真付きで解説しています。



国内の誕生石一覧 月
誕生石に選定されている宝石
象徴と意味づけ
1月   ガーネット  真実・友愛・忠実
2月   アメシスト  誠実・心の平和
3月   アクアマリン  沈着・勇敢 ・聡明
  ブラッドストーン
  サンゴ
4月   ダイヤモンド  清純無垢
5月   エメラルド  幸運・幸福
  ヒスイ(厳密にはヒスイ輝石)
6月   ムーンストーン  健康・富・長寿
  真珠(パール)
7月   ルビー  熱情・仁愛・威厳
8月   ペリドット  夫婦の幸福 ・和合
  サードニクス
9月   サファイア  慈愛・誠実・徳望
10月   オパール  歓喜・安楽・忍耐
  トルマリン
11月   トパーズ  友情・希望・潔白
  シトリン
12月   トルコ石  成功
  ラピスラズリ
  タンザナイト



コラム「複数の誕生石の選定」  誕生石に関する質問で最も多いのが、複数の宝石が定められている月の場合、どれが正しいのかという質問です。3月、5月、6月、8月、10月、11月、そして、12月で、複数の宝石が誕生石に選定されており、多くの方が疑問を感じていると思います。先に説明しましたが、誕生石の選定は宝石商が決めたものです。月が合っていれば、どの宝石でも構いません。全種類を揃えてもよいし、好きなものだけにしてもよいでしょう。個人の自由です。
 誕生石を使用したジュエリーを調べてみると、選定が業者の都合であることがよく分かります。参考までに、2つの宝飾メーカーの選定を下表に掲載しました。ブラッドストーンとサードニクスは比較的安価な宝石です。よって、外されたのでしょう。日本固有のサンゴとヒスイが使用されていないのは残念です。欧米に対するコンプレックスでしょうか。11月と12月では、全く異なる宝石が誕生石に選定されています。大手メーカーの場合、大量に裸石を確保することが必要です。競争を避けているのかもしれません。




1月  ガーネット  ガーネット
2月  アメシスト  アメシスト
3月  アクアマリンのみ  アクアマリンのみ
4月  ダイヤモンド  ダイヤモンド
5月  エメラルドのみ  エメラルドのみ
6月  ムーンストーン、真珠  真珠のみ
7月  ルビー  ルビー
8月  ペリドットのみ  ペリドットのみ
9月  サファイア  サファイア
10月  オパール、トルマリン  トルマリン
11月  トパーズ  シトリン
12月  トルコ石、タンザナイト  ラピスラズリ



2.海外の誕生石



 誕生石は国によって異なっています。各国の誕生石(アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、フランス、日本)を下の表にまとめました。比較しながら、ご覧ください。
 誕生石の選定は、1912年8月にアメリカのカンサス・シティーで開催された米国宝石組合大会で決められました。12月の誕生石にタンザナイトが選ばれたのは最近です。各国の選定はアメリカのものを基準にしており、1月と2月は各国共通ですが、その他の月は異なっています。

 水晶の愛好家が多いイギリスでは、4月にロック・クリスタル(無色透明の水晶)が、5月にクリソプレーズ(アップルグリーンの石英の塊)が、そして、7月にカーネリアン(オレンジ色の石英の塊)が追加されています。ラピスラズリは9月の誕生石となっています。

 オーストラリアは南半球にあるので、季節がアメリカとは逆になります。新緑の緑を意味するエメラルドは11月の誕生石になるはずです。しかし、北半球の国々と同じ5月になっています。オーストラリアはかつて英国領でした。そのためか、イギリスに似ています。

 カナダの公用語は英語とフランス語です。法律で対等に使用するように決められています(例えば、カナダ国内の交通標識は両方で書かれています)。しかし、誕生石の選定は隣国のアメリカに似ています。

 フランスはかなりアメリカの基準と異なっています。アメリカに対抗する姿勢がここにも現れています。3月と9月、そして、10月は色彩すら他国と異なっています。真珠(パール)はフランスの国の宝石ですが、6月の誕生石に指定されていません。

 日本の誕生石は1958年に発表されました。アメリカのものを基準にしてサンゴとヒスイ(翡翠)を追加したものが原型となっています。サンゴとヒスイは日本独自です。




海外の誕生石一覧

アメリカ
イギリス
オーストラリア
カナダ
フランス
日本

1
ガーネット
ガーネット
ガーネット
ガーネット
ガーネット
ガーネット

2
アメシスト
アメシスト
アメシスト
アメシスト
アメシスト
アメシスト

3
アクアマリン
ブラッド・
ストーン
アクアマリン
ブラッド・
ストーン
アクアマリン
ブラッド・
ストーン
アクアマリン
ルビー
アクアマリン
ブラッド・
ストーン
サンゴ

4
ダイヤモンド
ダイヤモンド
ロック・
クリスタル
ダイヤモンド
ジルコン
ダイヤモンド
ダイヤモンド
サファイア
ダイヤモンド

5
エメラルド
エメラルド
クリソプレーズ
エメラルド
トルマリン
エメラルド
エメラルド
エメラルド
ヒスイ(翡翠)

6
ムーンストーン
真珠(パール)
ムーンストーン
真珠(パール)
ムーンストーン
真珠(パール)
カメオ
真珠(パール)
ホワイト・
カルセドニー
ムーンストーン
真珠(パール)

7
ルビー
アレキサンドライト
ルビー
カーネリアン
ルビー
カーネリアン
ルビー
カーネリアン
ルビー

8
ペリドット
サードニクス
ペリドット
サードニクス
ペリドット
サードニクス
ペリドット
サードニクス
サードニクス
ペリドット
サードニクス

9
サファイア
サファイア
ラピスラズリ
サファイア
ラピスラズリ
サファイア
ペリドット
サファイア

10
オパール
トルマリン
オパール
オパール
オパール
虎目石
真珠(パール)
アクアマリン
オパール
トルマリン

11
トパーズ
シトリン
トパーズ
トパーズ
トパーズ
トパーズ
トパーズ
シトリン

12
トルコ石
ジルコン
タンザナイト
トルコ石
トルコ石
オニキス
ジルコン
トルコ石
孔雀石
トルコ石
ラピスラズリ
タンザナイト



3.起源と歴史



 誕生石を身につける習慣が初めて広まったのは18世紀のポーランドです。移住してきたユダヤ人の宝石商が仕掛け人と言われており、これが商用の誕生石の起源だと考えられています。しかし、12種類の宝石を選定して特別に取り扱う風習は、もっと古くから存在していました。

 最大のベストセラーである聖書(旧約聖書と新約聖書)には、石に関する記述が200カ所以上も登場します。そのうち、誕生石の起源と考えられているものが2つ存在します。旧約聖書の出エジプト記28,15-30で、ユダヤ教の高僧が着用した胸飾りが紹介されています。胸飾りには、12種類の宝石が3個ずつの4段の列をなして、縫いつけられているそうです。新約聖書のヨハネの黙示録21,18-21で、聖都エルサレムの城壁の様子が紹介されています。城壁には12の門があり、それぞれ異なる12種類の宝石で飾られていました。これらの12種類の宝石が誕生石の基となったという説が一般的です。

 更に歴史をさかのぼってみましょう。紀元前6世紀頃、メソポタミア地方では、バベルの塔で有名なバビロニア帝国が栄えていました。バビロニア人は数学や天文学に長けていました。12星座を選び、占星術の基礎を築きました。そして、宝石と12星座を関連づけたと言われています。初めは多数の宝石が選定されていましたが、次第に数が絞られて行き、月に数個程度になったそうです。誕生石の起源はバビロニア帝国にあると言えるかもしれません。実際、1世紀のユダヤの歴史学者ヨセフスは、著書の中で、ユダヤ教の高僧の胸飾りで使用した12種の宝石は12星座と関係があると説明しています。

 占星術でも星座の宝石というものが選定されています。下の表に掲載しました。みずがめ座、うお座、おひつじ座、そして、いて座の宝石は、誕生石と部分的に期間が重なっています。アメリカの宝石組合は、星座の宝石を参考にして、誕生石を選定したのかもしれません。ダイヤモンドは星座の宝石に含まれていませんが、誕生石には含まれています。アメリカの宝石組合が4月の誕生石にダイヤモンドを選んだのは、ダイヤモンドを普及させるためだと言われています。




星座の宝石一覧
星座
誕生日
宝石

みずがめ座
1月21日~2月19日
ガーネット

うお座
2月20日~3月20日
アメシスト

おひつじ座
3月21日~4月20日
ブラッドストーン

おうし座
4月21日~5月21日
サファイア

ふたご座
5月22日~6月21日
メノウ

かに座
6月22日~7月23日
エメラルド

しし座
7月24日~8月23日
オニックス

おとめ座
8月24日~9月23日
カーネリアン

てんびん座
9月24日~10月23日
ペリドット

さそり座
10月24日~11月22日
アクアマリン

いて座
11月23日~12月22日
トパーズ

やぎ座
12月23日~1月20日
ルビー



4.利用法の変遷



 誕生石には2通りの楽しみ方があります。まず、月ごとに宝石を取り替えて身につける月替わり利用法です。例えば、1月中はガーネットのジュエリーを着用し、2月にはアメシストのジュエリーを使用します。18世紀以前では、この様な方法で宝石を楽しんでいました。

 もう一つは、自分が誕生した月の誕生石を通年で身につけるという固定式利用法です。この楽しみ方は、宝石を普及させるために、19世紀に宝石商によって考案されました。月替わり利用法では12種類の宝石が必要です。しかし、当時、宝石は高価なものであり、一般の人々には不向きでした。そこで、固定式利用法を考えだし、生まれた月に因んだ宝石を身につけると幸せになるという宣伝文句で、誕生石を普及させ、現在に至っています。

その他の利用法として、婚約指輪に利用されたこともあるそうです。しかし、現在ではダイヤモンドだけが利用されています。誕生石には比較的安価なものも含まれており、不平等感を消すためだと言われています。

 ところで、皆さんは自分の誕生石が好きですか? 嫌いだとしても、誕生日が変えられないため、変えることが出来ないと諦めていませんか。そんな方のために、新しい楽しみ方を提案します。月替わりで誕生石を楽しんでみては、いかがでしょうか。歴史的に観ても、こちらの利用法が本来の楽しみ方です。ただ、『誕生』の二文字が誕生日を連想させるため、多少の抵抗があるかもしれません。そこで、私は『マンスリー・ジュエリー』という言葉を考え出しました。季節によって衣替えするように、月によって宝石替えを楽しんでください。ただし、プレゼントするときには、相手の誕生月の誕生石を贈るのが無難です。




5.ホープ誕生石



 合成宝石にも誕生石が選定されており、ホープ誕生石と呼ばれています。下の表に選定されている合成宝石を掲載しました。名称には商品名も含まれていますが、コランダムとスピネルの2種類の鉱物に分類することが出来ます。色彩の違いは、成分を微調整して、造り出されています。



ホープ誕生石一覧 月 合成宝石名 正体
1月 アレキサンドライト 色変わりする合成コランダム
2月 パープルサファイア  紫色の合成コランダム
3月 ブルースピネル  濃青色の合成スピネル
4月 ホワイトジルコン 無色の合成スピネル
5月 エメラダ 緑色の合成スピネル
6月 スリランカサファイア 乳白色の合成スピネル
7月 ルビー  赤色の合成コランダム
8月 エリナイト 淡青色の合成スピネル
9月 サファイア  青色の合成コランダム
10月 ピンクサファイア  ピンク色の合成コランダム
11月 ゴールデンサファイア  黄色の合成コランダム
12月 ブルージルコン 青色の合成スピネル



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僕の行ってる
パワーストーンショップは
5月は アベンチュリン (緑) だよ
僕 わりと アベンチュリン好き♪

Re: タイトルなし

俺も貴方からもらいたいです
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